宮城松島遠征 Day2 [遠征(Expedition)]

昨夜はけっこう酒を呑んだが、朝は気持ちよく目が覚めた。やっぱ良い酒は違うのだ。こちらが昨夜のお宿、月浜の「山根壮」。カヤッカー大歓迎の宿です。みんなきてけろ~!
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今日は宿の前の浜から出艇して、奥松島をチョイ漕ぎ。昼から風がビュビュビュんとなる予報です。 
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上陸地点に車を1台デポしてからしゅっぱーつ。晴れて気持ちいい。でも水はちょー冷たいので、グローブは必須なのだ。
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奥松島の岬を回ると、そこは洞窟天国。風が強い日でも、この辺りは影響少ないそうだ。たしかに、さっきまでザブザブしてたが、急に静かになった。
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松島の洞窟の特徴は、入り口が狭くて中が広いこと。また、岩質がしっかりしてるので、崩れにくそうです。
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波で大きく削られた壁。伊豆や三浦とは削られ方が違う。
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一つ一つの岩が大きい塊になってる。それに比べて伊豆の岩は細かくボロボロで、崩れやすい。
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こんな感じで滑らかに削られてます。
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いや~、洞窟に関しては西伊豆より完成度が高いですねえ。似て非なる感じなのだ。
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次々と洞窟を抜けていく。数え切れません。これだけ大きな洞窟が密集してるなんで、洞窟好きにはたまら~ん。
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岩肌に緑のコケ状のものが付いているのも、西伊豆と違うポイントです。
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しかし、ところどころに震災の傷跡が残ってる。地震や津波でやられたそうだ。
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今回の一番のお気に入りがココ。滑らかに削られたオーバーハングに緑色のコケが付き、さらに海の色がバスクリンのようです。きれいだにゃ~。
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そして、そのまま奥に吸い込まれて行く。
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水の中は緑に光り、天地が反転したようだ。
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震災前、この2つの岩はアーチ状に繋がってました。地震や津波で破壊されたそうです。観光ポスターのモデルになってる、他のアーチ岩もやられたって。
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ここは、まるで歯の様に見える。昨日見た「崩れ波」の様な岩といい、極薄に削れてる岩が多い。目が細かくて硬い岩質なのでしょう。
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上陸地点の手前で観光遊覧船に追い越される。野蒜海岸から出てる船です。子供連れファミリーが乗ってたので、手を振ってサービス!サービス!!。楽しい思い出を持ち帰って欲しいな。あれっ?193は手振ってる??
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はい、と~ちゃ~く!かつて観光船の着き場だった空き地に上陸。まだ護岸や地面の整備中。な~んにもありません。
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いやいや~。そういえば2年半前の肩の手術以来、三浦や西伊豆以外のエリアを漕ぐのは初めてだ。やっと遠征に出られる体になったのですね。よ~し、今年はアチコチ行くのだ。
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ここでTRさんとはお別れ。案内ありがちょ~。また一緒に漕ご~ねぇ~。
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さてさて、、、
撤収した後は、牡鹿半島にある今夜のお宿に向かいます。途中、ABさんが被災地を案内してくれました。石巻市の海浜地域に行くと、広大な空き地が広がっている。僅かに数軒の家が残っているが、もちろん人は住んでいない。最初はどうして残っているのか分からなかったが、、、誰も居なくなってしまったので取り残されているのです。
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荒野のど真ん中に営業を再開した「焼きそば屋」がありました。ABさんの知り合いの店だそうです。お昼ごはんをココで食べるつもりでしたが、あいにく今日は臨時休業。かつてのお店は茶色の鉄骨を残しただけ。店主の奥さんは、流されてまだ見つかっていないそうです。現在は有志の方が工面してくれたケータリングバンで営業中。周りの平地には住宅はおろか、再建した建物すらありません。この店がポツンとあるだけでした。
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「焼きそば屋」の目の前は、メモリアルプレイスになっていた。小さな慰霊碑と献花台。人々が訪れては、静かに去って行く。皆のため息が聞こえそうです。
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一本の角柱が津波の高さを教えてくれました。ここまで水が来たそうだ。
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ここら辺の海沿いはどこに行っても、津波の爪あとがはっきりと残っている。ちょっと涙ぐみながら、、、、でもお腹は空いてるので別の場所にれっつらGO~!
牡鹿半島の根元の集落にある、おされなCafe「はまぐり堂」にきたきた~!
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半島の小さな入り江の、この集落はほぼ壊滅。Cafeは少し高台にあり、難を逃れた古民家を利用して最近営業を始めました。
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東京のおされスポットと見紛うほど、素敵なCafeなのだ。こーしーは旨いし、ランチもエクセレント。ABさんらしくないディレクションだと思っていたら、やっぱり知り合いに教わったそうです。この店は震災ボランティアの人が、そのまま移住して始めたCafe。震災後、この様にボランティアの若い人が移住して、この地で新しいビジネスを始めるケースが増えてるそうです。
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さてさてぇ~。本日のお宿はこちら「あたご荘」なのだ。こちらも津波でやられたけど、見事復活したお宿。番屋風の新築民宿です。新築っていいにゃ~。部屋もトイレもなにもかも気持ちいいのだ。
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まだ明るいうちに着いたので、夕食前(ん?さっきお昼ご飯食べたよね?)に始まっちゃいました。今回の姐さん達にはかないません。ABさんとyoneは部屋の隅でブルブル、がくがく震えるだけだった。。。
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やっと夕飯。バラエティーに富んだメニューなのだ。刺身、煮物、天ぷら、クジラ刺身。。。もうお腹一杯。そうそう、東京に帰ってきた後、英会話のセンセ(アフリカ人)に「クジラの刺身たべたよぉ~、旨かったぁ~。」と報告したら、「人殺しだぁ~!」と言われました。そんな彼らは、ごくたまにウサギを食べるそうです。(でも日本人もウサギ食べるね。)
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お宿のカウンターにはこんな写真集が置いてあった。3年の間、人々の表情を記録した写真集。「いつか、あのとき、その瞬間」。思わず引き込まれました。
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今日は長い一日だった。奥松島を漕いで、被災地を見て、新たにこの地に根を下ろした人達のCafeに行って、この地での暮らしを復活させた人達のお宿に泊って、、、


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