Puffin and Volcano (day 4) [スナップ(Snapshot)]
朝7時にホテルを出て西に走る。朝の道は対向車が少ないので、
運転しながら景色を楽しむ余裕があります。
ところどころ路面は傷んでおり、道幅も狭い。こんな道路でも
制限速度は90km/時なのだ。路肩に寄ると結構コワイ。
おまけに可愛い羊が路上に出てくる。しっかり前を見て運転
せねば。
ノンストップで走って、9時前にLandeyjahöfn港のフェリー
乗り場に到着。駐車場は広くて無料です。
今日はWestman islandsのHeimaey島にパフィンを見に
行きます。港に車を置いて、フェリーに乗り込む。
小さな船着場を出港する時、遠くの山々が霞みの上に浮かんで
見えました。乗っているのはほとんど島に行く観光客です。
皆カメラを持ってデッキに並んでる。
凄いのは山の景色だけじゃなかった。折からの強風で海況は悪い。
日本だったら波浪警報レベルです。当然、フェリーも揺れる。
堤防の外に出る時は、斜め前からモロにウネリを食らって大きく
傾き、デッキ上はしぶきに洗われました。日本だったら運休する
コンディションだと思う。
船内にはこんな紙の箱が積んでありました。ゲ〇袋に違いない。
宅配中華料理の紙箱みたいですね。
いやいや~、良く揺れました。最大15度位(体内傾斜計による数値)
傾いた気がする。ちなみに、日本の砕氷船「しらせ」は南極に向かう
途中、53度傾いたことがあるそうだ。幸い船酔いする乗客が出る前に
Heimaey島のVestmannaeyjar港に到着。
港に下りると、有名な標識を発見。パフィンをベースにした
デザインが可愛いではないか。
フェリーターミナルから歩いて3分でツアー集合場所に到着。パフィン
営巣地と火山を巡るバスツアー”Puffin and Volcano Tour”に参加します。
ガイドが運転するバンに乗って出発。
他には2人のドイツ人男性が一緒でした。
まずは、この島に入植した人達の家のレプリカを見学。
周囲は石垣、中は木の柱で草の屋根を支えています。入り口は
小さいけど、中は広い。奥に見えるテントは旅行者が勝手に張った
ものです。こんなことしてはいけません。
まるで防空シェルターの様な雰囲気だ。なぜなら、ここHeimaey島は
ヨーロッパで一番風が強い場所です。
灯台がある島の先端を訪れる。ここが一番風が強い場所で、
かつて風速60mを記録したことがあるそうだ。
この日も、よろけるくらい風が強い。体を傾けても倒れません。
灯台から少し下ったところに車を停め、牧場の柵を開けて中に入る。
崖の上にパフィン観察用の小屋があります。
小屋の小窓からパフィンの営巣地を観察できます。あいにく
今日は風が強すぎて、あまりパフィンの姿が見えません。
それでも、崖の中腹に数羽を確認。海に飛んでいくパフィンも
見えた。
ここが島で一番大きなパフィン営巣地です。
周囲には羊がちらほら。可愛い。
次の目的地に向かう途中、町の所々で黒い柱を見かけました。
十数年前の火山噴火で町全体が火山灰に埋没。その後島民は
島に戻り、町を掘り起こして現在の姿まで復興したそうだ。
柱は積もった灰の深さを示すモニュメントだそうです。
バスツアーは2時間程度、テキパキと島中の主な観光スポットを
訪れた後、最後の目的地は町の水族館。
ここでは弱った動物を保護してはリハビリした後、野生に
帰している。巣から落っこちたパフィンのヒナも保護して
ますが、このパフィンは野生に戻れず、もう3年もここに
いるそうだ。今では水族館のマスコットとして訪れる人を
楽しませてます。
彼の名前はToti。アイスランドのポピュラーな男の子の名前ですが、、、
実は性別ははっきりしないそうです。ガイドさんには良く慣れていて、
ずっと指をついばんでいました。可愛い。
ゲストも抱くことが出来ます。さっきまで元気に動いてましたが、
yoneの手の中に入るとピクリともしません。知らない人間は警戒
するようです。
Kymちゃんも抱かせてもらう。やはり、息してないくらいじっと
してる。まるで剥製を抱いているようでした。水族館の中でツアー
は終了。ガイドさんともそこで別れました。
大抵の旅行者は一泊するか、夜のフェリーで本土に戻ります。
しかし、yone達は今日の夜までにSelfossまで行くので、
午後一の便で島を離れるのだ。水族館からフェリー乗り場まで
歩いて帰る。港に向かう道には魚のペイントがありました。
かわいい。
途中、島の猫を発見。毛並みが良くて可愛い。首輪に何か
マスコットをぶら下げてます。アイスランドの流儀か?
出港時間まで少し港を散歩。桟橋には島の周りを巡る遊覧ボートが
停泊。今日は海が荒れてるのでボートツアーは中止のようです。
港の端には昔の漁船が展示されてました。まるで漫画に出て
いるような可愛い船だ。Heimaey島は「可愛い」で満ちてます。
帰りのフェリー内でバーガーセットとヨーグルトのランチを
済ます。大量のフレンチフライでお腹一杯なのだ。
ついでに買った穀物パンのミニサンドイッチ。アイスランドは
パンがんめんめです。日本でもこんな穀物パンを食べたいけど、
菓子パンや惣菜パンばかりで、「本格派ブレ~ッド!」という
のは少ないと思う。
再び車に乗ってSelfossまでドライブ。港から国道1号に戻る
途中、正面の山並みが浮いてる様に見えた。
Vik近くのBlack Sand Beachに立ち寄ります。
長い黒い砂の浜が延びてる人気観光スポットですが、、、
あいにくの強風と雨。車中で雨カッパを着てから外に出ます。
直ぐに取り出せる場所に準備してて良かった。
強風にマジ飛ばされそうになりながら海岸まで歩く。
おお、火山の国らしく立派な柱状節理がありました。
まるで日本に来たようだ。
北海道積丹半島の女郎岩みたいな岩もあります。風が強すぎて、
岩の陰から出て行けません。
やっとの思いで、海岸のレストランまで戻ってきました。
風裏で一休み。
車に入るまで、雨カッパを脱ぐことができません。
アイスランドの天気を舐めたらあかんのだ。
再び走っていると、国道沿いの駐車スペースに停まってる車を
発見。昨日通ったときも、バスが停まってました。人気スポット
だと思ってyone達も停車。道端の小さな説明ボートを見ると
最近噴火した火山らしい。正面に見える山並みの向こう側が
噴火口で、手前の農場も火山灰に埋まって大変だったようです。
道の反対側には火山記念館があります。あいにく閉まっており、
中は見れませんでした。帰国後に調べたら、この火山は2010年に
噴火してヨーロッパの航空路線をダウンさせたEyjafjallajökull
(エイヤフィヤトラヨークトル)火山だと知りました。おお~!
ここだったのか。もっと良く見ればよかった。
Selfossに向かう途中でガソリンスタンドで給油する。暴風雨の中、
給油機に向かうと、、、英語表示が無い機械だ。ヤバイ。
アイスランド語の意味は分からないが、給油は3回目なので勘で
乗り切る。と言っても、クレジットカード支払いで満タン給油を
選択すれば良いのだ。その「満タン」というアイスランド語は、
レンタカーショップのスタッフが教えてくれました。
まだ夜と言うには早い時間にSelfossに到着。今日の宿はyone
初めてのGest houseなのだ。日本の民宿と同様、普通の家が
宿をしてるのです。
ここ Guesthouse 14 はホストのご夫婦が優しくて、色々教えて
くれました。部屋も綺麗で好感度高いです。
なぜかキャプテンシートがあるところなど、民宿っぽいでは
ありませんか。
夕飯を食べに大通りまで歩いていく。でも小さな町なので
あまりお店がありません。パラパラと雨が降っており、
雨カッパを羽織って散歩です。
住宅地を歩いてると、トランポリンがある家を何度も見かけました。
どうやら、アイスランドではトランポリンが人気らしい。
ゲストハウスの奥さんに教えてもらったレストランに入る。
まずはアイスランドのローカルビールを注文。すっきりとした
味で飲み易い。
yone家の旅行では、料理は1人一品頼んで2人で分けあうことに
してます。特に欧米のレストランでは量が多くて食べきれないのだ。
前菜だけでお腹一杯になってしまう。今日はサラダとラム・
ステーキを頂く。メニューのバリエーションは少なく、タラ(魚)か、
ラムか、ハンバーガーです。
ラムステーキの表面にはコショウとハーブがたっぷりと付いており、
んめんめ(宮城弁:おいしい、おいしい)。さらに、付け合せの
ジャガイモが優秀。ちょっと前に食べた料理でも数種類の
ジャガイモが出てきました。ポテトは全てうまい。料理の値段は
それなりです。ビールと料理2品で7~8千円。日本でもちょっと
良いモノ食べると同じ位するので、特別高いわけではありません。
ちなみにハンバーガーのセットは1500円前後。東京のTGIFでも
そのくらいしたと思います。しかし、最近のアイスランドでは
"観光地価格"がエスカレートし、観光関係の省庁では業界振興の
逆風になりかねないと危惧しているそうです。このまま高い値段が
続けば、指導が入るかもしれません。
今日のルートはこちら。良く走りました。
Heimaey島へのフェリー会社はこちら> EIMSKIP
フェリー予約はこちら> EIMSKIP国内便予約
島での各種観光ツアーの紹介/申し込みはこちら Visit Westman Islands
yone家が参加したバスツアーはこちら> Puffin and Volcano Tour
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Selfossで泊ったゲストハウスはこちら> Guesthouse 14
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